沖縄の長寿と海藻食

沖縄の長寿

沖縄の長寿は次に示すように明らかです。

@癌による死亡率(人口10万人に対して)は、沖縄が最も低い。
A人口10万人に対して100歳以上の人の割合は、沖縄が過去20年間最高である。
B平均寿命や老人の平均余命が最も長い。
C65歳以上の人が80歳になる割合は、沖縄が最高である。
D80歳以上の人が90歳になる割合は、沖縄が最高である。

長寿の理由として沖縄のもつ自然の風土と歴史的背景、県民性や食生活などが挙げられます。地理的には亜熱帯気候に属し、1年の3分の2が夏で、平均気温22℃、平均湿度が77%であり、ある意味では高温多湿でありますが、非常に暖かく、いわば常夏の国というべき自然環境にあります。その上に年配者を敬う県民性があり、先祖の御霊を大事にします。また、高齢者の働き盛りにおける食生活の実態(沖縄県栄養士会の資料)によると、

@コメよりも多くサツマイモを摂取し、
Aタンパク源としては豚肉や豆腐を多く摂り、
B野菜も欠かすことなく、
Cアオサ、コンブ、モズクなどの海藻を週1〜3回またはそれ以上摂ったこと
  などが挙げられます。

沖縄の食用海藻

沖縄で利用される海藻にはひとえぐさ、こんぶ、いばらのり、もずく、てんぐさなどがあり、これらをまとめて次の表に示します。

沖縄でよく利用される海藻
分類 和名 方言名 利用方法
緑藻類 ひとえぐさ
あおのり
あなあおさ
アーサ
アーサ
ウァーアーサ
アーサのお汁
アーサ天婦羅(かき揚げ)
つくだ煮 など
褐藻類 ながこんぶ
みついしこんぶ


もずく


ひじき
わかめ
クープ
クープ

スヌイ
シヌイ
スヌリ

ヒジキ
ワカメ
クーブイリチー
クーブマチ
汁の実
酢の物・和え物
みそ汁の実
もずくぞうすい
油炒め
酢のもの
汁の実 など
紅藻類 いばらのり
おごのり
くびれおごのり
きりんさい(ツノマタ)
とさかのり
紫のり
あまのり
モーイ・クイナ
カーナ
アラナ
チヌマタ・イーシー
チヌマタ・イーシー
ヌーイ・ヌーリ
ヌーイ・ヌーリ
モーイ豆腐
酢のもの
海藻サラダ
刺身のつま
油炒め など

もずく

広く一般的に言われる「もずく」とは、モズク科に属する褐草で、糸状で細く、枝が多いものです。葉状体の表面には粘着物が多く、それが食品としての特徴にもなっています。長さは30〜40センチメートル、黄褐または緑褐色をした褐藻で、北海道西南部以南の日本の内湾の各地に多いです。ホンダワラ属などの藻体上に着生して生育し、冬から初夏にかけて繁茂します。

太もずくと細もずく

スーパーなどでみかけるもずく、太いものと細いものがあるのにお気づきでしょうか?一般に食されているもずくには「細もずく」と「太もずく 」があります。細もずくは形状は細かい枝が絡み合うように多数出ていて、高さは30センチかそれ以上になります。太さは1ミリメートル以下。粘りが強く細いため、食感に人気があります。太もずくは種類によって異なりますが、共通して言えるのは、形状が太く1〜3.5ミリメートルになります。細もずくよりは柔らかいですが太さゆえの歯ごたえがあります。

沖縄もずく

沖縄で常食される海藻はたくさんありますが、最もよく食されるのは「もずく」です。正式名称は「沖縄もずく」です。

沖縄もずくは本土のもずくと違って、太くてぬめりが多いのが特徴です。「沖縄太もずく」とも言われます。そのぬめりは、たっぷりの食物繊維で、生活習慣病の予防や体重の増加抑制、コレステロールの上昇抑制などに効果があると言われています。

食の血清コレステロールに及ぼす影響をシロネズミで実験してみると、コレステロール値の低下がみられ、善玉コレステロールは高くなり、成人病予防効果の大きいことが推定されました。また、シロネズミによる実験で、肝臓に良いことも、体重の増加抑制効果があることなども知られました。

沖縄では、もずくは小鉢ではなく、丼いっぱいを食べるのが当たり前という感覚で食されています。沖縄の長寿者が酢の物としてよく食べてきたもずくこそ長寿を支えてきた食品なのです。

アーサ

ひとえぐさとあおのりは緑藻類で沖縄では「アーサ」と呼ばれ、天婦羅やお汁の実としてよく利用されています。アーサは太平洋沿岸の本州から沖縄、台湾にかけて分布しています。本土産はほとんど養殖ですが、沖縄は天然物が多く、乾燥品がよく利用されています。アーサのすまし汁はどこの家でも食卓に頻繁に上がります。

海ぶどう(くびれづた)

海ぶどうについてはこちら

沖縄もずくに含まれる「フコイダン」

フコイダンとは?

フコイダンパウダー
フコイダンの含有量が一番多いもずくからフコイダンだけを抽出し、パウダー化したものです。

スウェーデン、ウプサラ大学の教授であったキリンが、褐藻類の昆布やヒバマタから硫酸のついた粘着物を始めて単離し、「フコイジン」と名付けました(1913年)。その後、多糖類の語尾に「アン」を付けるという国際糖質命名規約によって、現在は「フコイダン」と呼ばれています。

つまり、フコイダンとは、もずくや昆布、わかめなどの海藻類に含まれる「ぬめり」成分で多糖類のひとつなのです。海水中の栄養成分であるビタミン・ミネラルをたっぷり吸収して成長したフコイダンは健康維持に欠かせないものです。

また、沖縄もずくには、このフコダインが他のもずくに比べて5〜8倍も含まれているということです。ひいては海藻のなかで一番フコダインが豊富ということで、長寿沖縄を支えている食品のひとつだと言えるでしょう。

フコイダンの効用とは?

フコイダンには、抗ガン・抗アレルギー等抗酸化作用が高いことが判明しました。シミ、シワの主な原因は紫外線によって生まれたフリーラジカル(活性酸素)と言われています。メラニンの沈着を防ぐには、フリーラジカルを消去することが大切です。フコイダンのパワー(抗酸化作用)で紫外線カット。美白、お肌の若返り、抗シワ作用で肌の活性へと導きます。

また、抗肥満化作用抗アレルギー作用がありますので、そのまま食べていただくという形もありますが、化粧品やサプリメントに加工したりと、ありとあらゆる所で使うことができるのです。

もずくの歴史

利用と産地

『倭名類じゅ抄(わみょうるいじゅしょう)』に「水雲倭名毛豆久(すいうんわみょうもずく)」とあり、平安時代初期にすでに「もずく」と呼ばれていたことがわかります。もずくは比較的波の静かな内湾の、ホンダワラの上に生え、水中にふわふわ漂ったように見えるために、「水雲」という漢字が当てられていたのだと思われます。

しかし、もずくの形態や産地、食べ方などが明らかになるのは江戸時代になってからで、あまり多くの記録はありません。『本朝食鑑』などの江戸時代の書物には、「乱糸のようで互いに絡み合い、青黒色をしており、毒は無く軟らかで滑らかである」ともずくの特徴が書かれています。また、食べ方については生食、酢や生姜酢に和える、みそ汁とあり、今日と同じです。

産地については、江戸時代の各地の名産を記載した『毛吹草(けぶきぐさ)』に「若浦海雲」とあり、紀州(和歌山県)の名産になっています。ほかにも阿波の鳴戸、泉州の岸和田、対馬、安房、上総、下総が挙げられており、対馬周辺、瀬戸内海東部から和歌山市にかけて、そして千葉県の沿岸辺りが名産地として知られていたようです。

しかし、使用目的や行事との関連を記載したものはほとんど見られません。もずくは本来乾燥保存ができないため(現在では乾燥品も市販されていますが)、利用は産地に近い地域に限られ、近世になるまで、広い地域に流通したとは考えられていません。利用頻度はあまり高い海藻ではなかったと思われます。

※ 『倭名類じゅ抄』(931〜938年):勤子内親王の命によって編纂された、日本で最初の分類体の漢和辞典。源順著。

沖縄での養殖

もずくが近年大きく注目されてきたのは養殖技術が進み、特に沖縄県が唯一の養殖漁業として取り組み、東京、大阪などで、消費拡大キャンペーンを打つなどしてきたことからです。現在もずくの日本全国の消費量の95%が沖縄県で生産されており、この9割が養殖によって生産されています。

おすすめ商品

乾燥もずく各種

食物繊維やカルシウム、話題のフコイダンを含む沖縄産の新鮮なもずくを、独自の製法により乾燥しました(→製造工程はこちら)。生もずくを使用していますので、塩味をほとんど感じません。健康管理を気をつけている方にも安心してご使用頂けます。

「乾燥もずく 8g 贈答用(アルミジップ)」

乾燥もずく 8g 贈答用(アルミジップ)

「乾燥もずく 15g 贈答用(アルミジップ)」

乾燥もずく 15g 贈答用(アルミジップ)

「乾燥もずく 10g (透明パック)」

乾燥もずく 10g (透明パック)

「乾燥もずく 20g (透明パック)」

乾燥もずく 20g (透明パック)

食物繊維やカルシウム、話題のフコイダンを含む沖縄産の新鮮な太もずくを乾燥しました。

生もずくを使用してますので塩味をほとんど感じません。健康管理を気を付けている方にも安心してご使用頂けます。

【お召し上がり方】
●水で戻して(8分〜10分)酢の物に!
●水で戻さずに適当な大きさにカットしてそのままおつまみとして。
●衣と混ぜてかき揚に。
●味噌汁やスープ、カップラーメンにそのまま入れて。
●溶き卵に入れて、厚焼き卵に。
●海鮮鍋にひと工夫。
●納豆に混ぜて。

原材料名
おきなわもずく(沖縄県産100%)

●「乾燥もずく 8g 贈答用(アルミジップ)」:¥788(税込)
●「乾燥もずく 15g 贈答用(アルミジップ)」:¥1,181円(税込)
●「乾燥もずく 10g (透明パック)」:¥788(税込)
●「乾燥もずく 20g (透明パック)」:¥1,181(税込)

製造・販売元

もずく商品と海ぶどうの製造・販売元は、株式会社シーズ(本社住所/沖縄県浦添市宮城1-26-8 平安ビル2F)です。平成9年4月に設立された当社は、水産資源「もずく」を活用した事業展開を行っており、主に乾燥もずくを製造していますが、生もずく、塩もずく、それからもずくから抽出したフコイダンのパウダー、それを扱った化粧品等も扱っています。また、海ぶどうの研究開発も行っています。

海藻スープ商品(アーサスープ5Pとモズクスープ5P)の製造・販売元は、株式会社比嘉製茶(本社住所/沖縄県中頭郡西原町字小那覇1043番地)です。当社は、1951年に那覇市桜坂入口にさんぴん茶、健康野草茶販売の比嘉茶舗を開店して以来、実に50余年の伝統を持つ由緒ある会社です。平成15年10月にはISO9001と2000を取得し、社をあげて品質管理を徹底し、お客様に安心・安全な商品を提供しています。事業内容は、お茶、健康茶、健康食品、健康飲料の製造・販売を行っており、その中でも健康茶に力を入れています。

(主要参考文献)
『海藻の食文化』 : 今田節子 著、成山堂書店
『海藻の本−食の源をさぐる−』 : 西澤一俊・村杉幸子 著、研成社
『沖縄の食材・料理−長寿日本一を支える沖縄の食文化−』 : 宮城重二 監修、仲本玲子・小畑耕行 著、東邦出版
『沖縄の食の素材と家庭料理 沖縄食の大百科第4巻』 : 外間ゆき 著、沖縄出版
敬称略

 

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